企業のインスタグラムマーケティングが進み、様々なビジネス活用事例が出てきています。その中でも最近よく見かけるのが、ストーリーズハイライト機能についてです。
この記事は、インスタグラムのストーリーズハイライト機能の活用メリットと実際にストーリーズハイライト機能を活用する際に集客に効果的なカテゴリー名の選び方や分類例を紹介し、企業のアカウントのストーリーズハイライト活用事例を紹介します。
是非参考にしていただき、ご自身の集客方法にあったインスタグラムの運用にご活用ください。
※記事の最後で、【無料お役立ち資料の「業界別!フォロワー1万人以下の企業Instagram事例集」】のダウンロードについてもご案内しておりますので、ぜひご覧ください。
ストーリーズハイライト機能とは?
ストーリーズハイライト機能は、一般的に「ハイライト」と呼ばれていますが、正式名称は「ストーリーズ ハイライト」で、2017年12月に実装された機能です。
ストーリーズ ハイライトは名前の通り、24時間で消えてしまうストーリーズをアーカイブとして残し、プロフィールに固定することができる非常に便利な機能です。
フォロワーを増やしてファンを獲得したり、集客目的でインスタグラムを始めるといったインスタグラムマーケティングをするビジネス目的のユーザーさん達にぜひ使ってほしい機能です。
国内ユーザーの5人に1人が目覚めてすぐストーリーズを確認する
2020年にInstagram社が行った調査によると、利用者の5人に1人が目覚めた瞬間にインスタグラムのフィードやストーリーズをチェックするほど、日本の利用者にとって日常の一部となっているようです。
また、ストーリーズはフィード投稿よりも投稿数や閲覧される可能性が高いため、企業や自店舗のインスタグラムアカウントを運用をする際にも欠かせない存在となっています。(参考:国内利用者のInstagram活用の現状)
しかし、ビジネスとインスタグラムの親和性が高く、いくらストーリーズが人気の機能であると言っても、たった『24時間』で大事な情報が消えてしまうのはもったいないです。
このストーリーズハイライト機能を使えば、店舗までに道のりの案内や、メニューの紹介などの任意のストーリーズをカテゴリーごとにまとめることができ、1度配信した企業からの公式情報を永続的にまとめて表示することが可能となります。
イベントの告知や24時間限定の「即効性のある情報」はストーリーズで告知すると効果的ですが、期間が長いキャンペーンや過去の投稿まとめなどの「持続性のある情報」の場合、毎日投稿するのは手間となるため、どこか目立つ場所に留め置きたいものです。
ぜひ、ストーリーズハイライトを活用して、より多くのユーザーに適切な情報をとどけていきましょう。
ストーリーズ機能とストーリーズハイライト機能の違い
ストーリーズ機能とストーリーズハイライト機能との最も大きな違いは、24時間で消えてしまうストーリーズを「ストーリーズハイライト」に追加すると、自分で削除しないかぎりアーカイブでプロフィール画面からストーリーを繰り返し見ることができるという点です。
フィード投稿は正方形なのに対し、ストーリーズはフルスクリーンに縦長で表示され、スタンプ機能や文字の入力など手描きでデザインを編集することができます。
他、以下の機能もストーリーズでは活用することができます。
これらのストーリーズで活用できる機能は、ハイライトにアーカイブした際も「タグ付きの投稿」「アンケート結果」などをそのまま表示することができるため、すでにストーリーズ機能を活用している方には必見です。
- 位置情報タグの追加
- インスタグラムアカウントのメンション
- ハッシュタグ
- ミュージック機能URLのリンク
- アンケート機能
- クイズ機能
- リポスト機能
- カウントダウン機能
- コラボ機能
- 料理を注文機能 など
ストーリーズの投稿方法や加工方法、上記機能に関してはこちらの記事をご参考ください。
【関連記事】インスタグラムのストーリーズとは?投稿方法・ユーザーとのコミュニケーション方法を解説
ストーリーズハイライトを活用するメリット
インスタグラムで様々なアカウントをチェックしていると、インフルエンサーなどの個人のインスタグラムユーザーは、ストーリーズハイライトを好きなカテゴリーごとに活用しているという印象を受けます。
一方で、企業や法人がビジネスアカウントでストーリーズハイライトを実用的に活用しているユーザーはまだあまり多くないです。
そこで、企業がインスタグラムマーケティングで、ストーリーズハイライトを活用するメリットを3つご紹介します。
①プロフィールが充実し、フォローしてもらうきっかけになる
投稿から24時間が経過してストーリーズが消えてしまっても、ストーリーズハイライト機能を活用することで、ストーリーズに投稿した情報はユーザーのプロフィールの下の部分に表示されます。
インスタグラムユーザーの多くは、まだフォローしていないアカウントの投稿からプロフィールに訪れた時、プロフィールを見てフォローをするまでの判断は3秒もかからないと言われています。わざわざ検索経由で、あなたの投稿を見つけてくれたユーザーに対して、3秒で直感的にいい印象を与えなければいけません。
プロフィール欄に表示されるストーリーズハイライトを見た瞬間に「このアカウントでは有益な情報が見れる」といった印象を持って貰えれば、あなたのアカウントをフォローしてもらえる可能性が高いです。
【関連記事】集客に導くインスタグラムのプロフィールの書き方
②ユーザーが欲しい情報をタイトル毎にまとめて配信できる
インスタグラムのストーリーズハイライトは、ストーリーズ投稿をテーマやキャンペーンごとにカテゴリー分けをして情報を整理し、プロフィール上に表示させることが可能です。
ユーザーが知りたい情報をハイライトに設定しておくことで、ユーザーにとって有益な情報源となるでしょう。
また、投稿写真を一つ一つ遡って目的の写真を探すといった手間を省くことができ、簡単に自分のことを知ってもらうことが期待できます。
※フォロワー増加に効果的なカテゴリー分類のヒント
ここで、おすすめのストーリーズハイライトのカテゴリー名の例を紹介いたします。
プロフィール画面上に表示されるハイライトのカバー写真を設定し、タイトル(カテゴリー名)には最大15文字まで入力しましょう。
プロフィールでのタイトル(カテゴリー名)表示は日本語で6文字、アルファベットで9文字までの入力で、省略されずに表示されます。ぜひ、参考にしてみてください。
【関連記事】ストーリーズハイライト機能とは?順番の変え方・編集・削除方法など集客のヒントを解説
<期間限定の情報に関するカテゴリー例>
・シーズンの商品紹介 「限定」「New」「Limited」など
・イベントやキャンペーン情報「キャンペーン」「Event」など
・セール情報 「Sale」「1+1」など
ストーリーズハイライトは期間が過ぎたら消すことができます。期間限定商品が売切れたらハイライトから消したり、「〇月情報」「過去イベント」などにタイトル名を変更して、ユーザーに常に新しい情報を発信していきましょう。
<ユーザーが知りたいと思われる情報に関するカテゴリー例>
・プランやメニュー紹介 「Menu」「おしながき」など
・商品やサービスの情報 「商品紹介」「施術例」など
・質問返答やお客様の声 「レビュー」「Voice」など
・店舗や地域ごとの紹介 「〇〇店」「定休日」「営業情報」など
・URL付きのストーリーまとめ 「リンク」「URL」など
・求人情報 「recruit」「求人」 など
ユーザーが最も知りたいと思われるカテゴリーは「クチコミ」や「お客様の声」だと言われています。お客様からのレビューをリポストした際は、ハイライトにまとめることで、既にブランドを好きでいてくれるユーザーの好感度をアップしたり、更にはユーザーの声を生かして新しいユーザー獲得を目指しましょう。
③アカウントの見栄えや世界観を壊さずに情報を発信できる
ストーリーズハイライト機能を活用することで、フィード投稿での写真の見せ方や世界観を崩さずに告知の投稿を固定しておくことができます。
例えば、渋谷のシュークリーム屋さん「@PUFFZ」のアカウントでは、フィード投稿には新作商品や定番商品を投稿しています。
ストーリーズハイライトでは質問やアンケートなどの、ユーザーコミュニケーション機能を使った投稿や、料理を注文機能に関する投稿、店舗までの道のりの動画を固定しています。
より多くの人に見てもらいたいものをピックアップしてまとめておきましょう!
ストーリーズハイライト機能を活用するアカウント事例
最後に、実際にストーリーズハイライト機能を活用している企業のインスタグラムアカウントを5つ紹介いたします。
地方自治体:福岡県 【公式】福岡市
福岡県福岡市の公式インスタグラムアカウントで、現在フォロワーは約3,5万人です。
フィード投稿では、季節や月毎ごとに異なる福岡市内の景色が紹介されています。一方で、ストーリーズハイライトでは、「2020」「2019」など年度をタイトルに、該当年度に作成された地域の紹介動画をまとめて紹介しています。
【関連記事】【地方自治体】インスタグラムでの集客活用方法は?ハッシュタグ・成功事例を解説!
観光・宿泊:石川県 金沢市旅館ホテル共同組合事務局
石川県金沢市の旅館ホテル協同組合事務局の公式アカウントです。まだフォロワーは少ないですが、3日1回程度の頻度でクオリティの高いフィード投稿が投稿されています。
ストーリーズハイライトでは、「キャンペーン情報」のテーマで期間限定の情報をまとめて、キャンペーン告知やユーザーへの質問投稿などをカテゴリーごとに分けてハイライトに設定しています。
また、「旅館」「ホテル」で公式ツイッターで紹介した旅館やホテルの情報などのユーザーが次のアクションを起こしやすいような内容の投稿をまとめています。
【関連記事】インスタグラムキャンペーンとは?自治体・企業アカウント事例、活用方法を解説
小売:新潟県 ヤスダヨーグルト
新潟県阿賀野市のヨーグルトメーカー「ヤスダヨーグルト」の公式アカウントです。
ストーリーズハイライトは「メロディバザール」「Y&Yガーデン」などのタイトルで本社に併設する施設の案内やメニューを紹介しています。
プロフィールには所在地や受付時間などのビジネス情報を丁寧に掲載しているため、ユーザーが欲しい情報がプロフィールにまとめられ、ユーザーが次のアクションを起こしやすいような内容の投稿をまとめています。
飲食:神奈川県茅ケ崎 アイスクリームショップ
神奈川県茅ケ崎市にある、最近話題のアイスクリームショップの公式アカウントです。
「monthly ice」「カスタマイズ」「New Item」などのタイトルでまとめ、新作商品の紹介や期間限定の商品に関する情報をストーリーズハイライトで発信しています。
ユーザーが欲しい情報がプロフィールにまとめられているため、過去の投稿を探さなくても、ストーリーズハイライトから気になる商品にすぐ飛ぶことができます。更にはショップ機能を活用しているため、チェックした商品をすぐに購入できるように工夫されています。
ショッピング機能「Instagramショップ」に関する解説、「ショップナウ」でお店を解説する際の手引きに関しては以下の記事でまとめています。
【関連記事】最新ショッピング機能「Instagramショップ」を解説
美容:愛媛県西条市 美容サロン、まつ毛サロン
愛媛県にある個人の美容サロンで、ストーリーズハイライトを活用して集客をしている様子が伺えます。
タイトルを英語で統一し、シンプルなワントーンカラーでカバー画像を統一していて、おしゃれにハイライトを設定しています。また、ユーザーがプロフィール画面に訪れてハイライトを一通り見るのにちょうどいい文字数となっています。
- 「eyebrow」 施術可能なメニューの紹介
「voice」 お客様の声
「price」 メニューや価格紹介
「reservation」 予約方法の案内、予約状況 など
【関連記事】エステサロン・クリニックがインスタでセルフブランディング!運用事例&コツ
まとめ
今回は、ビジネスのインスタグラム運用におけるストーリーズハイライト機能の活用ポイントを紹介しました。
24時間で消えてしまうストーリーズと、ストーリーズが消えないようにプロフィールに表示できるハイライト機能を組み合わせて使うことで集客やフォロワーの獲得に結びつきます。ハイライト機能を活用してユーザーとのコミュニケーションを増やし、さらにブランドのファンを獲得してみてはいかがでしょうか。
ハイライトを活用するポイントは、
- 新作商品や期間限定商品などユーザーが知りたいと思われる情報をまとめる
- ユーザーが次のアクションを起こしやすいような内容の投稿を追加する
- ユーザーが気軽に見やすいように5文字程度でシンプルなテーマでまとめる
以上の3点が挙げられます。
上記で紹介した運用事例のように、自店の強みや特徴を活かしながらユーザーが見やすい・使いやすいハイライト作りを心がけていきましょう。
是非参考にしていただき、ご自身の集客方法にあったインスタグラムの運用にご活用ください。