近年「インスタグラマー」「インフルエンサー」という単語をよく耳にするようになってきました。
そしてインスタグラマーによってもたらされるおすすめ情報によって多くの事柄を決めるようになってきています。
そんな大きな影響力をもったインスタグラマーにマーケティングを助けてもらうのをインフルエンサーマーケティングといい、最近では多くの企業がインフルエンサーマーケティングに力を入れています。
そんな「インフルエンサーマーケティング」は一体どのような収入の仕組みになっているのでしょうか?
今回はインスタグラマーの収入の仕組みをわかりやすく解説していきたいと思います。
インスタグラマーとは?
まずインスタグラマーの定義についてですが、結構曖昧でどこからがインフルエンサーか見分けがつきづらいですよね。
インフルエンサーとは「影響や感化を表す英語の「Influence」を語源とし、他人の購買意欲や買うという衝動にに強い影響を及ぼす人」を指している言葉になっています。
つまりインフルエンサーとは他人の考えや行動に大きな影響をもたらす人のことです。
そのインフルエンサーを使って、マーケティング(広告、PRなどなど)を行うのを、インフルエンサーマーケティングと呼びます。
諸説ありますが「インスタグラマー」は、以下の定義が今のところ世間に認識されているところであると思います。
インスタグラマーとは、「写真共有サービスのインスタグラム利用者のうち、多数のフォロワーがいて大きな影響力をもつ人たち」のこと。
フォロワーを多く有し、そのフォロワーの行動に対してどれくらい影響を与えることができるのかがインスタグラマーかそうでないかの線引きになります。
人が集まるところには広告がつきます。
野球場やオリンピックの競技場、ライブで使われるコンサートホールもそうですね。
インスタグラマーというインスタグラムのプラットフォーム上で人を集めることができる人たちにも当然広告が集まってきます。
インスタグラマーの収入の仕組み
では実際にインスタグラマーはどのようにしてお金を集めているのでしょうか。
インスタグラマーの主な収入源は3つあります。
- 広告収入
- グッズ販売
- 写真販売
順に見ていきましょう!
広告収入
まず、王道である広告収入の仕組みについて説明してきます。
広告収入には3つのモデルがあります。
スポンサー報酬
インスタグラマーとして生計を立てている人のほとんどが企業からのスポンサー料をもらっています。
企業はインスタグラマーに対して毎月決められた条件の元で独占契約し、広告料をインスタグラマーに支払います。このようにして仕組みの広告料を受け取る方法の事をスポンサー報酬と言います。
スポンサー報酬のいいところはキャンペーンなどの施策が打ちやすいということです。
専属のインフルエンサーとなってるため、イメージッ戦略が打ちやすいですね!
ギフティング報酬
商品を企業からいだだく代わりに、その商品についてのレビューを投稿するといったものです。主にグルメ系が多いですね。
こちらはフォロワー数1万人といったマイクロインフルエンサーが行なっている場合が多いです。
一般人にも手が届きそうな範囲です。
タピオカなどの単価が500〜800円のものを1つの投稿でもらえることができるのですがフォロワーにつき、1円と考えるとまだまだこの規模では割りが良いとは言えないでしょう。
一万人を超えたあたりから一気に案件の単価が上がってきます。
この点、インスタグラマーの収入はスポンサーにつく企業によって大きく変わってきます。例えば、化粧品メーカーは広告に多額の予算をだすため、その分野のインフルエンサーは多くのスポンサー料をもらっていると考えられます。
PR投稿報酬
ユーチューブの企業案件と仕組みは同じで一投稿するごとに決められた額をいただけるという仕組みです。
商品単価にもよりますがだいたい単価が1フォロワーあたり1円と言われています。
つまり5万フォロワーいて1ヶ月15投稿すると月収45万円と普通のサラリーマンよりも収入としては大きなものになります。ユーチューバーも再生回数につき、1〜2円と言われているのでこの値は妥当と言えるでしょう。
ただYouTuberとの違う点はスポンサー契約による広告収入であるということです。
どちらも同じ広告収入ではありますが、広告収入の出どころが違います。
インスタグラマー:スポンサー契約による広告収入
YouTuber:アドセンス広告による収入
Youtuberが利用しているのはGoogle社が管理している「アドセンス広告」と言われるもので自分の投稿にランダムに広告が差し込まれるというものです。
Instagramではアドセンス広告を使用できません。
ですのでインスタグラマーとして収入を得るためには企業にスポンサーになってもらうしかありません。
インスタグラマーはたとえ何百万人のフォロワーがいたとしても、スポンサー契約を結んでいなければ収入を得ることはできません。
インスタグラムがユーチューブに比べて収益化が難しいと言われるのは原因はこの辺りにあります。ただ単にフォロワーが多いだけでなく、ある企業にとってプラスの効果をもたらすかどうかが重要になってくるのです。
グッズ販売
グッズ販売はアパレル関係のものを最近よく見かけるようになりました。「古着女子」は会社が運営しているアカウントですが、同じような形態のアカウントを個人で運営されていますね。ファッション関係はインスタグラムのユーザー層を大きくかぶるのでマネタイズはしやすいです。
写真販売
この収益化の仕方はインスタグラマーの中でも一部の人しかできません。撮影技術から加工技術まで優れているインスタグラマーに企業側からホームページに使う素材やWebメディアに掲載する写真まで依頼されることがあります。
企業側からしたら、インスタグラマーの投稿一覧がポートフォーリオとしての役割を担っており、世界観が自社にあっているかを判断する材料になります。
ph_yuliashurさんは独特な切り口で世界を写し取ります。このように何かに尖っていた方が企業の目につきやすいでしょう。もちろん、全てを企業案件から逆算する必要はありませんんがそのような視点を持っておくことがインスタグラマーになるためには必要です。
https://www.instagram.com/p/BtbQVbSlDEv/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
インスタグラマーの仕事内容
インスタグラムで人気が出てきたら広告だけでなく、あらゆる収入源を手にすることができます。
・法人のインスタグラム運用代行
・個人向けオンラインスクール運営
・フォトグラファー案件
・セミナー登壇
・コンサルティング
ここにあげた仕事は今後も需要が伸びていくことが予想されています。現時点でも有名インスタグラマーが法人アカウントを運用・コンサルティングを行なっている例は多くあります。SNSマーケティングがまだ確立されていないこの時期だからこそ、インスタグラマーの希少性は高いと言えます。
企業からみたインスタグラマー
インフルエンサーマーケティングの市場が拡大しています。
中でも10代~30代ユーザーが多く集まるInstagramのインフルエンサーをキャスティングするケースが増えてきました。最近では中高年のユーザーも増えているのでこの層にリーチできるインフルエンサーの価値は上がっていくでしょう。
ここでインスタグラマーを活用して商品のPRに成功した企業の例を見ていきましょう。
若者に人気のファッションリーダーを活用して成功した事例
ファッションモデルの横田ひかるさんはインスタグラムでのフォロワー数が25万人を超えています。特に若い女性からの支持が厚く、フレッドペリーがターゲットとする層とマッチしていたのが成功の要因でしょう。
自社のブランドイメージと相性がいいインフルエンサーを起用するということが成功事例の共通点です。またフレッドペリーはこの際にハッシュタグキャンペーンを行い、他のインフルエンサーにも独自のハッシュタグをつけて投稿してもらうことで一気に認知度向上を目指しました。
https://www.instagram.com/p/BwzBQJvAzPg/?utm_source=ig_web_copy_link
海外でのブランドイメージが向上した事例
こちらは1投稿で180万円稼ぐ女として、海外でも有名なDanielle Bernsteinさん。 元々の職業はファッションブロガーで、彼女が着ているファッションアイテムの着こなし方やブランド、購入方法などを発信しています。
フォロワー数は100万人以上も存在し、彼女に自分のブランドアイテムを着てほしいが目的で、企業は大金を払っているようです!
https://www.instagram.com/p/BTEhayLA7FQ/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
海外のインスタグラマーの収入
インスタグラムの予約投稿ツール、ホッパーHQ(HOPPER HQ)が発表した「SNSで最も稼ぐ10人」を見てみると、インスタグラムのフォロワー1億1000万を抱える20歳のモデル、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が1位に輝きました。
なんと1つの投稿で1億1000万円!
スポンサーになってる企業も名だたる世界企業ばかりです。
ホッパーHQがインフルエンサー、ブランド、マーケティング会社に向けて行った調査を基に発表した同リストによれば、トップのカイリーは1投稿あたりの収入が100万ドル(約1億1000万円)で、フォロワー数1億3900万を抱えるシンガーのセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)は1投稿あたりの収入が80万ドル(約8800万円)で2位、同1億3700万を抱えるサッカーポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は1投稿あたりの収入が75万ドル(約8250万円)で3位、同1億1400万を抱えるカイリーの姉のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)は1投稿あたりの収入が72万ドル(約7900万円)で4位だという。
引用:WDDJAPAN https://www.wwdjapan.com/662620
子供がインスタグラムで稼ぐ時代
最年少インフルエンサーとも呼ばれている5才の少女、Mia Aflalo Shunemちゃんは現在85万人ものフォロワーを抱えています。
初投稿から約一年でここまでのアカウントに成長し、ファッション誌からは引っ張りだこということ。専属のヘアースタイリストもついていて、もう大人のモデル顔負けという状態です。
海外では幼少の頃からインスタグラムを初めて、お小遣い稼ぎにインスタグラムに写真を投稿するという事例も増えていきています。この歳から世間の目に晒されて悪影響はないかと心配なところですが、今後この流れはさらに加速していくことでしょう。
インスタグラマーになるためには
企業がインスタグラマーに案件を依頼する時は、ただ単にフォロワー数だけをみるのではありません。以上に説明したように、様々な要素が必要になってきます。
企業のブランドイメージと合ってるかどうか、ターゲット層にリーチするための質の良いフロワーを抱えているかどうかなどが重要になってきます。
また、インスタグラマーと商品やサービスとの親和性も重要です。
たとえば、フォロワーのほとんどが男性という人に女性向け化粧品の宣伝をしてもらっても、売上向上はあまり見込めないでしょう。
インスタグラマーとして稼ぐためには企業のニーズに応えることが第一となってくるのです。
まとめ
インフルエンサーをいってもプラットフォームごとに特色が違うということがわかったと思います。自分に合っているのはなんなのか、始める前にじっくり吟味することをオススメします。収益化の仕組みを知ることで戦略も立てやすくなってくるでしょう!