「写真家のインスタグラムはどうすればいいねが増えるの?」
「フォトスタジオのインスタグラムはどのような運用事例があるの?」
「写真業がインスタグラムで集客するメリットやデメリットってなんなの?」
といった方のために、今回はインスタグラムと写真業界の相性がいい理由から、アカウント運用事例、写真業界にお勧めのハッシュタグなどを紹介していきます。
是非参考にしていただき、ご自身の集客方法にあったインスタグラムの運用にご活用ください。
記事の最後で、【無料お役立ち資料の「業界別!フォロワー1万人以下の企業Instagram事例集」】のダウンロードについてもご案内しておりますので、ぜひご覧ください。
インスタグラムとは?
インスタグラムはFacebook, Inc.が所有する2010年にできたSNSです。
個人やブランドがインターネット上にページを作り、写真や動画の「ビジュアル」で世界観を表現をしたり、多彩な機能を使ってコミュニケーションをすることができます。
インスタグラムの利用者
国内月間アクティブアカウント数が3300万(参考:インスタグラム公式、2019年3月時点 Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 – Facebookについて )で、
日本の人口は2021年時点で1.25億人ですので、4人に1人はインスタグラムユーザーといえます。
10代20代がメインとも言われてきましたが、今や30代のユーザーも増え、男女差も減り、老若男女に使われています。
インスタグラムの特徴
インスタグラムを使ってできることは主に2つで、「投稿」「発見」です。(最近では「購入」「交流」としてのツール人気も上がっています)
そしてこの2つ「投稿」「発見」によってもたらされる特徴は3つです。
- 非言語的なので全世界の人に通じる
- 拡散力などのスピード感
- 投稿の発信も閲覧も簡単なのでストレスフリー
ブランド・インフルエンサーをはじめ、非常に多様な視点による熱量の高い投稿がメッセージとなり、世界中と繋がることができるという可能性を秘めています。
受け取る側は一目見て発信側の意図が理解でき、すぐにシェアができるので、知れ渡るスピードは他のSNSに引けを取らないし、一番早いといえます。
また、発信する側は撮影するだけで、1枚の写真から投稿ができてしまうのでとても簡単です。
写真業、例えば写真家であれば屋外やモデル等の撮影をした自信作や、フォトスタジオであれば季節毎に訪れた子供や家族の記念写真などがあるはずですので、それらの中から投稿したい1枚を選び、あとは投稿するだけです。
写真業界がインスタグラムと相性の良い理由は?
日本人の多くはインスタグラムで検索し、情報収集する
現在、多くの日本人はSNSを暇つぶしやプライベート感覚で利用していて、親世代や主婦層のインスタグラムの利用者数も年々増加傾向にあります。
「⽇本の利⽤者がハッシュタグで検索する回数」は対グローバル比で約5倍で、非常にアクティブです。
出典: Facebook 内部データ, 2018年5月,「House of instagram配布資料」
インスタグラムで利用されているハッシュタグをベースに検索窓で検索し、画像や動画を検索して閲覧するだけではなく、旅行先や外食先を決めたりと何らかのアクションを取っているようです。
アクションにつながる発見の場:20%が毎日検索機能を使用し、そのうち42%が何らかのアクションをとっています。
引用:Facebook for business「Instagramの最新情報」
インスタグラム内の検索で見つけることのできる投稿は、おそらく公式の情報よりも最新の情報であることが多いです。投稿に良いクチコミが書かれていれば、高感度や信用度が上がり、アクションを起こす決め手になります。
例えば、主婦であれば子供の七五三や前撮りについて、新婦はウェディングフォト、新米ママはマタニティフォトについてなどの情報収集に使われています。写真投稿を見て、大事な瞬間を記録するための写真館やカメラマンを決めているようです。
写真業界のPR方法も基本的に画像と動画
写真業界の今までの集客方法は、写真家やカメラマンであればポートフォリオの作成や個人のウェブサイトの作成、写真館やフォトスタジオであればパンフレットやテレビCMなどのマスメディアで行われてきました。
その点、インスタグラムは無料でアカウントを開設でき、日本中、世界中に発信することができます。
お金をかけずとも多くのユーザーへの影響力と拡散力があるため、インスタグラムは活用するべきです。
インスタグラムを始めたら最初に行うべきこと
インスタグラムは日々進歩していていろいろな機能が追加されています。
そのなかでインスタグラムを始めたばかりの方にまずは使ってほしい「ビジネスアカウント」機能を簡単に紹介します。
無料でビジネスアカウントにすると高度に集客可能!
アカウントをビジネス用にするビジネスアカウントというものがあります。
ビジネスアカウントは、宣伝広告を投入する場合はお金が掛かってしまいますが、そのほかは無料です。
アカウントの種類の変更は、スマホアプリから行うことができます。
ビジネスアカウントでできること
ビジネスアカウントが、個人アカウントと大きく違う点が4つあります。
- インサイトが見れる
- ビジネス情報が公開できる(電話番号、メールアドレスなど)
- 自社のサイトやサービスなどに誘導できる
- インスタグラム内で広告出稿ができる
これらによってインスタグラムで獲得したフォロワー投稿を見たユーザーなどを、自分のサービスや商品へ誘導しやすくなります。
直接連絡できる情報コンテンツを載せる
ビジネスアカウントにすることで、「メールアドレス」や「電話番号」などを追加することができます。
わざわざホームページを検索するなどせず、直接お店に電話をかけることができるため、アカウントに興味を持ったユーザーにとって非常に便利です。
ビジネスアカウントの詳細や、切り替え方法は、こちらで確認できます↓↓
写真業界のインスタグラムアカウント運用事例
蜷川実花さん(@ninagawamika)
女性映画監督で写真家の蜷川実花さんのアカウントです。芸能人との写真や、自分のプライベートの様子などが投稿されています。
実際、テレビやメディアなどで有名になった人たちは自分を題材とするほうがフォロワーが増える傾向があります。これは誰でもできるスタイルではないのでお手本にしづらいです。
しかし、投稿に一貫性があることで世界観やセンスが伝わりやすくなります。
Hiroaki Fukudaさん(@hirozzzz)
趣味でインスタグラムに投稿した写真が注目を集め、ファンが集まりプロに転身した珍しい経歴を持つフォトグラファーです。
コメントには全部目を通しているそうです。だからと言ってフォロワーの「いいね」の為に写真を撮ったり、一般受けする写真を投稿しているわけではなく、自分のスタイルを貫き通して投稿しています。(参考:【インタビュー】インスタで43万人のフォロワーを持つFUKUDA HIROAKIとは? 2015年06月15日)
たまひよの写真スタジオ(@tamahiyophotostudio)
投稿に複数のハッシュタグを使用している写真スタジオのアカウントです。
投稿された写真を表すハッシュタグ(例「#赤ちゃん」「#成長記録」「#ベビーフォト」)や、お店の情報を表すオリジナルのハッシュタグ(例「#たまひよの写真スタジオ」「#たまひよの写真スタジオ船橋店」)など非常に多くのハッシュタグをつけています。
人生の写真館(@lifestudio_official)
全国に展開している写真館のアカウントです。
MVPのスタッフの様子を写真と記事をまとめた投稿や、お客様投票で選ばれた写真を投稿するなど、複数のテーマで投稿を分けていてオリジナリティ溢れた運用がされています。
また、投稿内容に関係する店舗の位置情報も引用して投稿しているようです。
ハルキさん(@hr.8ruki)
YouTubeで人気の動画クリエイター・フォトグラファーのアカウントです。
インスタグラムには日常投稿だけではなく、投稿したTikTokやYouTubeの最新動画の案内やイベントの紹介など様々な情報を発信するツールとして活用しているようです。
事例から学ぶインスタグラム運用のコツ4選
インスタグラムは写真を選んで投稿するだけの簡単なツールです。誰でも簡単に画像で情報を発信できるので、多くのカメラマンや動画クリエイターがインスタグラムを利用しています。
一方でフォトスタジオ、写真家などのインスタグラムアカウントはまだ少なく、すべてのアカウントがうまくいっているというわけではありません。
その中でも、インスタグラム運用が成功しているアカウントがあり、それらには共通点が5つあります。
- アカウントのプロフィールがわかりやすい
- 投稿頻度が高く、投稿がわかりやすい
- 位置情報を入れている
- 動画やストーリーズを活用している
インスタグラムで集客を成功させるために、特に何を気をつけるべきか紹介していきます。
プロフィールに情報をわかりやすくまとめる
プロフィールは箇条書きでまとめ、アクセス・連絡先の詳細を記載しましょう。
日本のインスタグラム利用者のうち約4割は「興味を持ったブランドについてもっと知りたい時プロフィールを⾒る」と回答しているようです(出典:IPSOS プロジェクトInstagram 弊社委託調査, 2018年11月,「House of Instagram」配布資料)
投稿を見たことであなたのアカウントに興味を持ったユーザーは、プロフィールから直接あなたにメールやメッセージなどで連絡ができ、実際の店舗への来店や集客につながりやすくなります。
視覚的なインパクトのある写真を投稿する
フォトスタジオ、写真家などの写真業界ではその地域の住民に「ここに行きたい」「この人に撮影してもらいたい」と思わせ、実際に行動に移させるほどの視覚的なインパクトが必要になります。
単にインパクトが強ければいいというのものではなく、フォトスタジオや写真家のこだわりが感じられる投稿をして、自社にあった独自のブランディングを心がけましょう。
また投稿する写真には必ずキャプションに説明を書きましょう。「どのような種類の投稿なのか」「誰に見てほしいのか」などを説明するとより伝わる投稿になります。
【関連記事】【インスタ映えを撮る】投稿写真の基礎!「伝わる」を撮る4つのコツ
位置情報を投稿に入れる
インスタグラムは投稿をする場所や写真にかかわらず、
地図で位置情報がわかる「場所」を入れることができます。
このように、ユーザーは検索窓からアカウントやハッシュタグだけではなく「東京」などの地名を入れて、場所を検索することができます
例えば「東京」というワードで検索しすると、上位検索結果では5番目に多く検索されていることがわかります。
特に写真業界には相性がいい機能なので、位置情報を入れましょう。
【関連記事】来客増加!インスタグラム「地図検索機能」近隣エリアを検索可能に!!位置情報がポイント
動画、ストーリーズの活用
写真業界では活用されていない方もいらっしゃるかもしれませんが、「動画」は今後大きなキーワードとなります。インスタグラムだけではなく、ツイッターなどもそうで、Youtubeはまさに動画を活用しているSNSですね。
SNSでの動画の活用方法として、例えば動画で撮影の裏側、店舗の情報などの紹介をしてみるといった手法が挙げられます。
このような動画を見たユーザーは「こんな雰囲気のところで撮影したい」という気持ちになりやすいです。
画像以上に、情報を伝えることができる「動画」を今後もっと活用することが集客のコツです。
もちろんアカウントのコンセプトに沿ってないような動画を無理やり投稿する必要はないです。
最近では、「ストーリーズ」機能を活用して動画を投稿し、「ハイライト」機能で動画をまとめることや、「リール」機能の活用もおすすめです。
ストーリーズに動画を投稿すれば、「ハイライト」機能でプロフィールページにピックアップしたい動画をカテゴリーごとにまとめることができるので、まるで動画版カタログのような使い方ができます。
写真業界のハッシュタグ活用方法
写真業界のインスタグラム運用事例からコツを4選にまとめましたが、特にフォロワーの多いインスタグラムアカウントはハッシュタグが良く活用されています。
最後に、写真業界のハッシュタグの活用ヒントを紹介します。
投稿には複数のハッシュタグ(#)をつける
まず、投稿する際には最低5個~10個、最多30個までのハッシュタグをつけるのがポイントです。
露出を増やす為に、できるだけ多くハッシュタグをつけてください。ハッシュタグをつけすぎて凍結されることなどはありません。
投稿件数の多いハッシュタグと少ないハッシュタグをつける
新しい顧客へのリーチ、つまりフォロワーを増やすには多くの人に見てもらうことが大事です。
しかし、成功にしっかり結びつけるには、投稿件数の多いハッシュタグだけではなく、投稿件数の少ないハッシュタグを含めることも重要です。
ハッシュタグには「投稿側がつけるハッシュタグ」と「検索用のハッシュタグ」があり、投稿件数が多いからと言って検索件数が多いわけでは無いからです。
:投稿側がよく使うハッシュタグで、投稿内容に左右されず、広義的に使用されることが多い。より多くのユーザーに拡散できる可能性がある。
例)#写真、#インスタ映えなど
:対象を限定したハッシュタグを含めた投稿で、オリジナリティの強いハッシュタグ、目的が明確なハッシュタグなどで情報を探しているユーザーに直接的にPRする。
例)#〇〇写真館、#出張撮影、#特定のキャンペーン名など
さらに詳しいハッシュタグの付け方はこちら↓↓
写真業界にお勧めのハッシュタグ
写真業界のアカウントの中には、ユーザーの流入にあまり効果的でないと思われるハッシュタグをつけているアカウントもあります。
ハッシュタグをとりあえずつけるだけではなく、「どういうシーンで活用されるハッシュタグなのか」「誰に投稿を見てほしいのか」を意識しましょう。
#撮影目的に沿ったハッシュタグ
「#七五三」「#前撮り」「#ウェディング」「#マタニティ」などの撮影目的を表すハッシュタグはかなりオススメのハッシュタグです。
より顧客のニーズに合わせた詳細なハッシュタグを使うことが重要です。
投稿件数が少ないハッシュタグのほうが目的が明確で、情報を探しているユーザーに直接的にPRすることができるので、まずは「検索されそうなハッシュタグ」を意識して使いましょう。
#アピールポイントのハッシュタグ
綺麗な写真を撮影することは写真業界の強みですが、どういった撮影シーンが得意かなどのアピールポイントをハッシュタグにしてみてください。
例えば「#写真」[#インスタ映え」よりは「#出張撮影」「#ウェディングフォト」「#〇〇写真館」などの方が、あなたの得意な領域がよりユーザーに伝わるでしょう。
まとめ
「写真家・フォトスタジオのインスタグラムはどのような運用事例があるの?インスタグラムで集客の活用方法は?」といった方のために、今回はインスタグラムと写真業界の相性がいい理由から、アカウント運用事例、写真業界にお勧めのハッシュタグなどを紹介していきました。
インスタグラムは多くの人が利用し、利用されているハッシュタグをベースに検索窓で検索して画像や動画を検索して閲覧するだけではなく、実際に写真を取ってもらうカメラマンを決めたり、フォトスタジオを決めたりというされ方をしています。
写真業界のSNS担当者の方や、インスタグラムで集客したいと考えている方はぜひ、参考にしていただき、ご自身の集客方法にあったインスタグラムの運用にご活用ください。