ビジネスをするうえで、マーケティングは不可欠です。
広告・広報活動・ウェブサイト・SNSなどで顧客に知ってもらうことが重要です。
ペルソナマーケティングとは、マーケティングをする上で、サービスを誰に知ってもらうべきか、その”誰か”は日常的にどのような生活をしているのか、を調査することです。
例えば、年齢、性別、職業、居住地、趣味嗜好や行動パターンなどの項目を実在する人物のように事細かに調査・設定することがあげられます。
ペルソナを設定するべき理由
一般的なビジネス想定では、「20代女性向けの~」と非常にざっくりしたターゲティングがされます。
一方で、ペルソナ設定では「20代女性、大学には通わずフリーター、土日は原宿などに出向き主に服をよく買う、フォローしているのはゆうこす」など非常に詳しく設定します。
ペルソナをなぜこれほど詳しく設定しなければならないのでしょうか。
詳しく決める理由は一つで目標をブレさせないためです。ペルソナはいわば道しるべのようなものだと考えて下さい。
例えば、「生物が大好きな親友」が使ってくれそうなサービスを考える場合、その人が好きなことはもちろん、どのような話題で、文体を使えば興味を引くかしっかりわかっているので、何をすれば凄く喜んでくれるかわかりますよね。
しかし、20代男性全員をターゲットにした場合には、ありきたりで、誰のために作られてものなのかがわからないサービスになってしまいます。
これでは誰にも使ってもらえないので、失敗するのが目に見えています。
「ここまで細かく決めなくても・・・」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、同じサービスを数か月・数年といった長期間で、さらに数十人・数百人といった大規模なかたちで運営するときにはどうでしょう。
しっかり全員が誰が顧客であるかを整理しておかなければ、何のためにこのサービスがあるのか、全体でわからなくなってしまいますよね。
扱う情報が多くなっていくと情報の混在が起きて、それを整理しにくくなるのだから当たり前でしょう。
「ペルソナ」をしっかり設定することで、長期間・大規模な人数で、より質の良いサービスを提供できるというわけです。
ペルソナマーケティングのコツ
ペルソナを設定する際に、かなり多くの人が失敗してしまう注意するべきことはあります。
それは、自分の都合のいい人物像を設定しないことです。
例えば、「10代ってみんなポケモンが好きで、お小遣いもって駄菓子屋さんに行くよね」とステレオタイプに考えても、リアルとかけ離れていたり、その人数が少なかったりします。
実際に私の親戚の子供などを考えてみると、「2019年の12歳はアニメよりYoutubeやTikTokをよく見ていて、実際に動画をあげてる子供も多い。また、そういった動画アプリを見て、クリスマスプレゼントや、欲しいゲームが決まっている。」というほうがリアルに近い気がします。
ペルソナを思い込みで作ってしまうと、実際にはターゲットに刺さらないコンテンツを発信し続けることになります。
それらを避ける為に出来る事として、次の3つの分析をしながら、できるだけリアリティのある人物像を描くとよいでしょう。
①実際に自社コンテンツを使っている人
すでにリリースされているサービスやコンテンツであれば、現在の利用者が一番のペルソナになります。
実際に自社の製品を使ってくれている顧客にインタビューやアンケートなどを行い、ペルソナ設定したい項目に合わせた質問をするとよいでしょう。
②自社サイトを閲覧してくれる人
自社サイトを訪れている人は、サービスやコンテンツに興味を持ってくれている人です。
見てくれている人の情報は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使えば知ることができます。
ユーザーの年代や興味を持っている分野の他、アクセス数の多い曜日や時間帯からユーザーの生活パターンを予想できます。
③正式な機関によって公開されてるデータ
国や調査会社などが発行しているアンケートデータなどを参照することで、より正確な年代・性別・エリアなど別の傾向が見えてきます。
ウェブで調べてみると、一般公開されている調査データがあります。自社のコンテンツに関する、サービスやカテゴリー、業界に関連するものを検索して予想を立ててみましょう。
実例とまとめ
今回はペルソナマーケティングの重要性について、記事にまとめてみました。
以下、実際にペルソナマーケティングを行う際の項目を考えてみたので参考にしてみてください。
例
プロフィール
名前:小林 勇樹 (男性)
居住地:東京(地元は宮城)
家族構成:一人暮らし
職業:学生、飲食アルバイト (年収:70万円)
休日の過ごし方:サークルや友達と遊ぶ、バイト、服を探す
好きな雑誌・メディア:MEN’S NON-NO・UOMO
担当している主な業務
飲食店のホール・学業(経済学を専攻)
チャレンジしていること
ファッションブランドを立ち上げようとしている
悩んでいること
お金が足りない、大学に行きたくない
検索しているキーワード
メンズファッション・最新ファッション・フットサル
参考データ:ペルソナシート
以下、弊社で実際に使っているペルソナマーケティングシートです。
ダウンロードしてご活用ください。
