美容室を運営する方の多くがホットペッパービューティーを使っていると思います。
そこで今回はホットペッパーの特徴・掲載するときの注意点やデメリットを解説していきたいと思います。
ホットペッパービューティーとは?
特徴1:国内最大規模の美容サロン紹介サイト
ホットペッパービューティーとは国内最大級のヘアサロン・リラク・ビューティーサロンの検索サイトです。
元々はリクルートの子会社であるリクルートライフスタイルが発行している月刊の無料クーポンマガジンでした。
駅のホームにホットペッパーの雑誌が置いていあるのをみたことがある人はいると思います。
月刊マガジンは今現在も発行されています。
また、パソコンや携帯電話によって利用可能な同内容のWEBサービス「HOT PEPPER グルメ」も全国で展開しています。
またホットペッパーから予約するとオトクな割引やポイントなどがついてくるのであえてこのサイトを通す人も多いです。
美容室を探している人がまず訪れるのがホットペッパービューティーのため、美容業界全体としてホットペッパービューティーに広告を出さないと集客できないという風潮が少なからずあります。
ホットペッパービューティーの掲載数とサイトの年間予約数が以下のようになっています。
掲載のサロン数と予約数 | ヘアサロン | リラク・ビューティサロン |
参画サロン数 | 35,001 | 34,338 |
年間予約数 | 43,154,774 | 27,986,002 |
口コミ投稿数 | 2,251,747 | 1,902,164 |
引用:https://beauty.hotpepper.jp/doc/guide/saishindata.html
(Hot Pepper Beauty最新データ集/リクルート社,毎月更新)
ホットペッパービューティーでは美容サロンを2種類の業態に分けて、掲載プランや検索ページを分けています。
- ヘアサロン・・・文字どおり、美容院・理髪店などの美容室を指します。
- リラク・ビューティーサロン・・・ヘアサロン以外のマツエク、ネイルサロン、マッサージ、エステサロンなどの分類です。
実は、参画店舗数では、競合のビューティーパークが8万店舗以上(2017年12月現時点)なので、数は劣っています。
他のポータルサイトは無料掲載型でその数にもかかわらず、ホットペッパービューティーは掲載料を数万円とってのこの数ですから驚きですね。
日本最大の最高クオリティの美容ポータルサイトといっても良いでしょう。
特徴2:全国で運営されている安心の実績
今のホットペッパービュティーの原型となるフリーペーパーが2000年に新潟・長岡・高松にて創刊されました。フリーペーパーは現在も駅のホームなどで散見されます。
そして2007年4月に「HOT PEPPER Beauty」が誕生しました。
創業から50年以上、リクルートは、社会の限られた手の中にあった情報を、メディアを通して社会に解放し続けてきました。
時代の変化やニーズに合わせ、新しい価値と新しい出会いを提案し続けるリクルートグループの代表的なサービスがこのホットペッパービューティーと言えるでしょう。
特徴3:ただ掲載料金が非常に高いという評判
その分掲載料は個人事業主にしては高めに設定されています。
ホットペッパービューティーには、いくつか掲載プランがあります。最低25,000円から始まると言われていますが、運営会社は公式には料金を公開していません。
ぜひあわせてこちらもお読みください。
これだけの経費が毎月かかるわけなので、その経費を払ったうえで、サロン経営が成り立つのかどうかをよく考える必要があります。
個人サロンや一人サロンでは負担が大きいかもしれません。
「人気順」や「おすすめ」など上位に掲載されている店舗というのは上のプランで広告料金を多めに払っています。広告料金の差によって決まるので当然大手の美容室の方が有利になるでしょう。
特徴4.エリアによって集客効果が違う
ホットペッパービューティーの集客効果は、サロンがあるエリアによっても違ってきます。
たとえば、サロンがたくさんあるエリアで、仮に100店舗ある場合、一番下のプランだと100店舗ある中で一番最後の掲載になります。
それが、10店舗しかないエリアにあるサロンだと、見てもらえる可能性は当然高くなります。
たくさんのサロンがあるエリアなら、上のプランでないと苦しいかもしれません。
特徴5.リピート率が低い
逆にホームページから入ったお客さんは継続的にきてくれる可能性が高いです。
常連になってくれるお客さんを増やすことにコストを割くことで、
最終的に売り上げが増加することもあります。
特徴6.差別化できない
最近では掲載数も増えてきてホットペッパー上で激しい価格競争が起こっています。
サイト上に掲載できる情報が決められているのでその中で差別化を図るとなると、
価格くらいしかなくなってしますのでなかなか厳しい戦いになります。
特徴7.途中でやめにくい
これまでずっとホットペッパービューティーに頼ってきた状態でやめることは現状厳しいと言えるでしょう。
ホットペッパーはSEO集客、口コミ、お店情報、予約機能などの導線を全て担っています。
このサイトに頼り切っている場合いきなり自社サイトだけで集客することは難しいでしょう。
ホットペッパービューティーの体験談
美容師さんの体験談
”脱ホットペッパービューティー”した方がいいのか?
ここからは僕は13店舗のウェブを見る人間、そして、非常に個人の見解になるのですが。
僕個人の考え方は…
「個人店や小規模サロン(1〜3店舗くらい)なら脱ホットペッパーは可能」
という風になるわけです。充分目の届く範囲で教育、育成ができる上に、他をあまり見てどうこう思う事もあまりないので。
店舗拡大するのであれば確実に必要です。
統制を取らなければ集客が叶わない。
しかも上下がついてしまうこのシビアな世の中で、記事書いて彼是。シェアして彼是。ツイートで彼是。という事自体が無理な人もいますし、またそういったシステムを導入する事で少しでも、その差を改善できる事にもなり得る。(個人発信で集客ができる様な人はそもそも使う必要がないです)
現状圧倒的にホットペッパーを上位表示させすぎのケースは多々見受けられる。
別の仕事で美容師さんのプロフィールを集める仕事があって検索の鬼になっていた時思った事。
大体、「名前打ち込んで検索したらホットペッパーが1位表示の場合が多い」
そろそろ今日のお題。これも悩んでたり切れてたりして相談が多い案件なんですが。ホットペッパービューティでの集客や費用での悩みです。こんなに数多くの美容師を悩ませることは過去にこの業界であったのでしょうか?
そして多くの美容室が不利益を生んだ。
イコール
美容室からこんなに利益を生んだ。
という媒体や企業は過去になかったと思います。もちろん上手く利用して経営をおこなっている方々も多くいますが。圧倒的に経営面で損をしているサロンが多いのではないでしょうか。利益率や費用対効果を考える上で。でも辞められない。。。
辞めたサロンもあるがどうやって辞めたのかが聞きたいっていう人も多いです。
最近、ホットペッパに対してブログが1つの記事をきっかけに出てますね。。
「掲載費どんどん上げやがってふざけんなよ!」
「高い金払ってるのに、ブログとかスタイル写真とか手間を美容師にかけすぎなんだよ!」
いやー、いろいろ思っちゃったりしますよね。。。
「ホットペッパーなんてやめてやるー」と宣言している人や、実際にやめている人とかもみます。
GULGULも数年前からホットペッパーに対しては掲載をやめる動きに方向転換しようと思っていたんです。。
けどね、最近、決めました。GULGULは、、「ホットペッパーやめるのやめます!!」
ホットペッパに頼らずに自己集客で新規客を集められる自信が、今はまだないから。。
みんな、どれくらい新規って欲しいんでしょうかね?
やっぱり、失客した数くらいは新規のお客様が欲しいのではないでしょうか?うちでいうと、めざすのはやっぱり総客数の10%は毎月新規客を獲得していきたい所です。
その10%を目標にした時に、うちの実力ではホットペッパに頼らずして、その数字を達成するには難しいということなんです。だったら、しっかりとホットペッパを運用して、掲載コストに対しての最大限の効果を目指した方が効率良いかなって思いだしたんですよね。。
そりゃ、掲載費キツイし、なんか文句も言いたい事だって沢山ありますよ!
けど、結局は集客目的の広告掲載って、どの業界もそんなものなんじゃないかなって思って。。ホテル業界とかなんて、もっとポータルサイトが占領してるらしいですもんね。。
Twitterでの声
実際にホットペッパーを使っている美容師さんの意見がSNSに投稿されいます。
様々な意見が飛び交っていますが、掲載料の高さ、予約機能によるキャンセルの多さが主に指摘されています。
このドタキャンの殆どがホットペッパーからの予約。
— らんね (@Shibuyaran) May 13, 2019
うちのサロンは即日予約も可能なんですが、ネットから気軽に予約出来てしまうのがダメなのかと考えてしまいます。
ホットペッパーしね。
みんな迷惑してんじゃん
月額ぼったくり年間契約ヤクザ。
院長が1番可哀想😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡
ホットペッパー掲載料、また値上げかぁ。。。リクルート怖いわー。目ん玉飛び出る価格だよ。月額ウン十万だよ。脱却できない美容室も、そろそろ本気で考えないとね。その値上げを聞いても期間限定であえて参戦してやろうかと検討中(笑)
— 佐々木ひとみ@訪問美容 (@libertasalon) April 20, 2018
ホットペッパービューティーの掲載料金が高いけど
それに変わる集客方法のでやめようにもやめられないという声が非常に多いです。
ホットペッパーに依存しない集客方法
SNSが非常に重要な時代に
最近の若い女性はwebだけでなく、インスタグラムで美容室をチェックしています。
美容師の方もヘアカットをする際に「このヘアスタイルでお願いします」とインスタグラムの写真を提示されることは多いのではないでしょうか?
ホットペッパーに頼らず、インスタグラムのアカウントで集客に成功している美容室の事例がどんどん増えてきています。
ぜひ、合わせてこちらもお読みください!
インスタグラムの重要度がましている
写真共有SNSであるインスタグラムは2010年に登場してから爆発的にユーザーを増やし続け、現在は2900万人以上の月間アクティブユーザー数となっています。
特に流行に敏感な20代-30代の利用者が多いと分析されていて、
各企業やショップも新規の集客やリピート率の向上のために活用しています。
一口にソーシャルメディアといっても他にもTwitterやFacebookといったSNSもありますが、インスタグラムは写真で情報を伝えるメディアであるというのが、他のSNSと比較して特化しています。
そのため、美容・グルメなど視覚に訴えやすいサービスはインスタグラムでの集客に向いていると言えるでしょう。
美容サロンのインスタ運用成功事例
ALBUM(@album_hair)
ALBUMはInstagramのサロンアカウントでおそらく、一番有名な店舗です。
2015年1月からアカウント運用を始めて、現在ではなんと49.1万人ものフォロワーを誇る超人気サロンアカウント。
「トレンドヘアを毎月通える価格で提供」をコンセプトにしているALBUMは施術後のスナップ写真や、部屋アレンジのHowto動画を上げていて、思わず見ている人が行きたくなってしまうような投稿を目指しているようです。
SHIMA(@shima_official_account)
こちらも東京を中心に展開している有名サロンです。
Instagramのフォロワーは3.2万人ほど。クリエーターやアーティストから支持されるヘアサロンで、プロデュースしたヘアケア商品はLOFTなどとコラボし展開されています。
SHIMAでも施術後の写真を載せたり、また投稿で割引キャンペーンなどを促して販促につなげているようです。
OceanTokyo(@oceantokyonet)
こちらは絶大な人気を誇るメンズサロンです。
もちろんインスタグラムの運用にも力を入れており、スナップ写真はもちろんですが、そのスタッフのアカウントも圧倒的な数のフォロワーがいます。
知名度がある理由はインスタグラムでの発信にも起因しているかもしれません。
まとめ:SNSを利用した集客を考えてみよう
メリット:お金をかけずに集客が可能
美容室で集客を行おうとすると、WEB制作会社へのHP制作集客の依頼、もしくは上記のようにホットペッパービューティーに掲載するなどの方法があります。
しかし、いずれも高額な料金が発生し個人事業主である美容師にとっては決して軽くはない負担になるでしょう。
デメリット:更新の手間やセンスが問われる
SNSは基本的に毎日更新をしないとフォロワーが離れていく傾向にあります。
美容室など、視覚に訴えることで購買意欲を駆り立てなければいけないサービスでは特に写真選定が一番重要になってきます。
写真に関してはプロのフォトグラファーに依頼している店も多く、それらの美容室は比較的多くのフォロワーを獲得している場合が多いです。
インスタグラムには拡散機能がないため、フォロワー以外の層にリーチする手段が限られています。
インスタグラム上のアルゴリズムを理解することでハッシュタグ検索の上位を獲得することができます。
集客を本格的に行うとなると専門知識が問われるのもSNSマーケティングの特徴です。
インスタ運用代行会社なども検討の余地あり
SNSの運用をする暇がない、やり方がわからないという方はプロの運用代行に任せるのも一つの手かもしれません。
今現在、ホットペッパービューティーだけに依存しながら、高い広告費や、値引き競争、リピート率に悩んでいる方は、なるべく早めに依存から脱却することをオススメします。
クーポンサイトが悪いとはいいませんが、美容室の数が増えて競争が激しくなってきているので、クーポンサイトだけに集客を依存していると、今後ますます厳しい状況に陥ると思います。
少しずつ独自の集客チャネルを作っていく必要もあるでしょう。
サロン・美容師の集客について詳しく知りたい方はこちらもお読みください。