インスタグラムのユーザーが増えていることを受け、
商品やサービスの情報を届けるために
多くの企業がインスタグラムマーケティングに力を注いでいます。
しかし、そのなかでは、
インスタグラムは始めたけれどそもそも何ができるのかわからなかったり、
どのようにフォロワーを増やし、集客につなげることができるのかといった
ビジネスの仕組みをしっかりと理解していないユーザーも多いのではないでしょうか。
今回は、インスタグラムの基礎知識から、インスタグラムのユーザーの特性、インスタグラムマーケティングでやるべきことをまとめ、フォロワーを増やす仕組みを解説します。
是非参考にしていただき、ご自身の集客方法にあったインスタグラムの運用にご活用ください。
インスタグラムとは?
インスタグラムはFacebook, Inc.が所有する2010年にできたSNSです。
- 日々の情報発信し、認知を拡大する新たな共有手段
- タグ検索などで新しい顧客を発見するのに役立つ
- 既存のファンとつながり、コミュニケーションがとれる
- ビジネス機能、ショップ機能、「料理を注文」スタンプなど購入促進や集客に効果的な機能がある
個人やブランドがインターネット上にページを作り、写真や動画の「ビジュアル」で世界観を表現をしたり、多彩な機能を使ってコミュニケーションをすることができます。
なぜインスタグラムはビジネスで注目されているのか
国内月間アクティブアカウント数が3300万(参考:インスタグラム公式、2019年3月時点 Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 – Facebookについて )で、
日本の人口は2021年時点で1.25億人ですので、4人に1人はインスタグラムユーザーといえます。
これまでは「女性ユーザー」が多い印象でしたが、
30代~60代の利用者も増え、男性比率が43%とユーザー層が多様化しています。
日常生活の中でオンライン上でのコミュニケーション機会が増えている中で、インスタグラムはショップ機能や料理を注文する機能など多くのビジネス新機能が追加されたこともあり、国籍・性別・世代を問わず誰もが利用している多種多様なマーケットへと進化を続けているSNSです。
インスタグラムはあまり知られていない小さなブランドも認知を獲得できる場です。
ECショップへのSNS流入数の7割以上はインスタグラムからになっているほどです。
BASE 株式会社 執行役員 VP of Product / BASE Product Design Division Manager
神宮司 誠仁 氏
インスタグラムが日々の購買に影響を与えている
インスタグラムは商品との出会いだけでなく、購買までを促すことのできるSNSです。
株式会社電通の天野氏は「情報との出会い、検索行動は”ググる”から”タグる”へ変化」しているとおっしゃっています。
インスタグラムが浸透し、情報を集める方法としてグーグルなどの「検索エンジンから情報収集する」ことから「ハッシュタグを使って情報収集をする」ことが増えています。
検索エンジンでヒットした情報よりも、インスタグラムで見つかる情報のほうがユーザー目線に近いものが多い点や、トレンドや流行など情報の鮮度が高い点が支持を集めている大きな理由です。
引用:インスタグラム公表データ
フェイスブックの委託調査によると、ユーザーの83%がInstagramを新しい商品やサービスの発見に使い、81%が商品やサービスを検索し、80%が実際に商品を購入するかどうかを決めるときにも使用していることがわかっています。
インスタグラムを使えば、集客までのあらゆる段階で顧客になる可能性のあるユーザーと繋がることが可能です。
引用:インスタグラム公表データ
さらに、インスタグラムで製品やサービスを発見した後に、
79%のユーザーは更に詳しい情報を調べ、
65%のユーザーはブランドのウェブサイトやアプリにアクセスし、
46%はブランドのウェブサイト、アプリ、実店舗で購入しています。
インスタグラムでの発見がユーザーの購買行動に影響していると言えそうです。
インスタグラムの流入経路=ハッシュタグ検索
SNSをビジネスに活用する際、インスタグラムを利用しない手はありません。
とはいえ、インスタグラムマーケティングを始めたばかりの担当者は、インスタグラムを使ってどのように認知を拡大したり、フォロワーを増やすのか仕組みがわからず悩んでしまうのではないのでしょうか。
まずは、インスタグラムをビジネス活用する際の流入経路である「ハッシュタグ」について解説していきます。
ハッシュタグとは
ハッシュタグとは、インスタグラムで投稿する時に、テキスト部分に入力する「#」のことを指します。ユーザーは写真や動画を投稿して情報発信をする際に、投稿内容の場所や写真にかかわらず、最大30個までの「ハッシュタグ」を入れることができます。
ハッシュタグの役割は投稿内容を表したり、ユーザー自身の好きなものや趣味を表現したりと個人により異なります。
共通の趣味・話題をもつユーザーを探したり、新作商品やサービスのレビューを探すための検索ツールとしても、ハッシュタグが活用されています。
タグ検索の仕組み
情報を探しているユーザーは、検索窓から例えば「東京」などのワードを入れ、関連するアカウントやハッシュタグが付いた投稿、位置情報を検索することができます。
ハッシュタグをクリックすると同じタグをつけた投稿の「一覧」と「投稿数」が表示されます。
「トップ」に並ぶ投稿は、多くのユーザーから閲覧されてる人気投稿です。
「最近」に並ぶ投稿は、最新投稿が検索できます。
ハッシュタグ検索をすることで、似ている投稿や趣味や好みが似ているアカウントを見つけることができ、フォロワー以外のユーザーの目に触れる可能性が高くなります。
企業がビジネスでインスタグラムを活用して認知を拡大する為の大事なキーワードである「ハッシュタグ」について理解いただけたと思います。
インスタグラムマーケティングでやるべきこと
さて、実際にインスタグラムを使ってフォロワーを増やし、「ファンの獲得」するためには、どのようにフォロワーになる可能性のあるユーザーを見つけて、
どのようにアプローチしていけばよいのでしょうか。
- オンラインオフライン限らず雑誌などのメディアで紹介する
- 店舗でInstagramフォローを促すパネル、キャンペーン
- 来店した顧客へ直接声がけをしてインスタグラムの存在を知らせる
- 投稿する際にハッシュタグを使用する
- ハッシュタグで検索した投稿へいいねをする
- 関連するユーザーにフォローをする
- その他のソーシャルネットワーク (TwitterやFacebook、LinkedIn)
- ユーザー間の口コミ など
インスタグラムアカウントの存在を認知する方法はいくつかあります。
そうはいっても広告にあまり多くのコストをかけたくないと思いインスタグラムマーケティングを始めた企業は多いのではないでしょうか。
そこで、インスタグラムをビジネス活用する際に、誰でもできて確実に地道にフォロワーを増やす方法を2つ紹介します。
①日々の投稿を工夫する
インスタグラムマーケティングをする上で最低限やらなければいけないことは、インスタグラムに写真や動画を投稿して情報発信することです。
ウェブサイトやブログも同じです。
ウェブサイトを持っていても中身が充実していなければ、情報を発信するサイトの意味も果たせず、ユーザーに新しい情報や商品の詳細を届けることができません。
お店によってはランチを日替わりにしていたり、季節によって限定メニューを出しているところも多いのではないでしょうか。
そのような流動的な情報も、インスタグラムならリアルタイムでお客さんになる可能性のあるユーザーに伝えていくことができます。
1.投稿頻度の工夫
商品に関して2日に1回などの一定のタイミングで投稿すると、定期的に商品を目にする機会が増えて、認知拡大につながりやすいです。
2.投稿内容の工夫
投稿内容は、商品が完成するまでのエピソード、開発秘話や、商品のさまざまな種類の色、サイズ、素材、活用方法、組み合わせ方、メニューなどすべてのオプションを確認できるように投稿しましょう。
3.投稿にハッシュタグを使用する
投稿する際には、必ずハッシュタグを10個程度入れ、商品やサービスの詳細などキャプションは丁寧に書くことがおすすめです。
写真だけでは伝わらない部分の説明は、しっかりと文章で補いましょう。
②自らユーザーへ「いいね」等のアプローチをする
さて、日々工夫して写真や動画を投稿していても、ただ投稿するだけではフォロワーは十分に伸びないでしょう。
新しいフォロワーの獲得するためには、日々の投稿に加えて、インスタグラムユーザーへアプローチしていく必要があります。
まずは、顧客になる可能性のあるターゲットを見つけていいねやフォローをしてアカウントの存在をアピールすることが欠かせません。
1.フォロワーになる可能性のあるターゲットを見つける
どんな人に商品を使用してもらいたいのか、どんな人に来客してもらいたいのか、ターゲットを明確にすることがポイントです。
ブランドの顧客の年齢層や好みを分析しましょう。インスタグラムではどんな投稿をしているのか分析し、ターゲットへ自らアプローチしていきましょう。
2.ターゲットの良く使用するハッシュタグを見つける
新たな顧客の発見のためには、フォロワーになる可能性のあるユーザーが「普段どんなハッシュタグをつけているか」を予想することが重要です。
人気投稿・同業種によく使用されているキーワードや、インスタグラム内で使用されている件数を把握できれば、効率よくハッシュタグの検索がしやすくなります。
実際に気になるハッシュタグを検索し、どのようなユーザーがどんなハッシュタグをつけて投稿しているか見つけていきましょう。
3.ターゲットにいいねやフォローをして認知してもらう
予想したハッシュタグをもとに、ハッシュタグ検索をします。
次に、ターゲットの良く使用するハッシュタグでヒットした投稿やユーザーに「いいね」や「フォロー」「コメント」等のアクションをしていくことで、投稿の閲覧やフォローバックが期待できます。
フォロワーになる可能性のあるユーザーへアクションを行えば、地道ではありますが、確実にあなたのアカウントを認知拡大ができます。
【応用編】既存顧客とコミュニケーションする
お店の商品やサービスに関する投稿をしてくれたユーザーやタグ付けしてくれたユーザーとのコミュニケーションも欠かせません。
商品やサービスを気に入って、インスタグラムへ何らかの投稿をしてくださったユーザーにはインスタグラム上でリアクションをしましょう。
例えばメッセージやコメントを残したり、ストーリーズで紹、投稿にリポストするなどで簡単にコミュニケーションが図れます。
お店からのリアクションを受けたユーザーにお店の商品をさらに好きになってもらえたり、今後来店した際に自発的に投稿してもらえるなどの可能性があります。
インスタグラムは「時間がかかる」と腰を据える
インスタグラムのユーザー数は多く、インスタグラムを使って情報収集し、インスタグラムでの発見をきっかけにサービスや商品を購入している人は多いです。
しかし、インスタグラムを始めたからといって、
すぐに集客に繋がり、売り上げが伸びるというわけではありません。
インスタグラムでフォロワーを獲得しようとしている人たちは「インスタグラムって簡単だよね」「フォロワーってすぐ集まるよね」という認識でスタートする方も多いのですが、想像しているよりずっと大変な道のりです。
ストーリーズにリンクが貼れるようになる1万フォロワーを達成するのは時間と努力がかかるものと考えましょう。一般人が達成するのに、最短でも約半年、かなり早くて1年間程度は必要であるという風に見ておいてください。
「ええ!?そんなにかかるの!?インスタなのに??」
と思われている方も多いかもしれません。
しかし、実際にはこれまで「雑誌を読んでいた人」が「ウェブサイトを読む」ようになり、現在は「インスタグラムを見る」ようになっています。
つまり、それだけ大きな流れのひとつとしてインスタグラムが位置していることを意識しましょう。
まとめ
今回は、インスタグラムの基礎知識から、インスタグラムのユーザーの特性、インスタグラムマーケティングでやるべきことをまとめ、フォロワーを増やす仕組みを紹介しました。
是非参考にしていただき、ご自身の集客方法にあったインスタグラムの運用にご活用ください。